青年洋上大学海外養成塾

青年洋上大学海外養成塾

紹介

兵庫県では、昭和46年から次代を担う青少年の健全な育成を目指し、「兵庫県青年洋上大学」を実施してきました。 平成23年度から新たに「兵庫県青年洋上大学海外養成塾」してスタート。 第5回目の2019年度は、ベトナムのハノイを訪問し、現地青年との交流等を行いました。

次回実施は2021年度。盛り沢山のプログラムを企画しますので、皆さんの応募をお待ちしております。

最新のお知らせ

事業の歩み

 昭和 46 年 9 月、約 400 人の若者を乗せた大型客船「コーラルプリンセス号」が神戸港を出航しました。第 1 回兵庫県青年洋上大学の幕開けです。
 およそ 1 カ月の間、船上の共同生活でともに学び、異国を訪ねて現地の若者とふれあい、交流する壮大な事業で、そこで得た学びや経験を地域社会で、または職場で実践してもらいたい、と願いを込めて。


 第 1、2 回はフィリピンのマニラとシンガポール等を訪問、第 3 回では日中国交正常化から初の訪問団として中国を訪れ、その後も東南アジアを中心に延べ 200 カ所以上の国・地域で交流を積み重ねました。

友情を温め、情熱を傾け、将来の生き方をさぐる旅

 事業を発案した当時の坂井時忠知事は、夏目漱石の著書からヒントを得てテーマを「こころ」と位置づけていたといいます。記念すべき第1回航海に学長として乗船した際には、

志をともにする友とのふれあいの中で友情を温め、情熱を傾け、ともに研鑽さんし、自分を見つめ人としての生き方をさぐる。そこに限りない人生へのこころの広がりが得られるに違いない。この旅は自己実現のための絶好の機会である」

と語っています。

 平成 21 年度以降は「海外養成塾」に

兵庫県青年洋上大学(以下、洋大)は昭和 46 年、23 日間の第1回航海でフィリピンやシンガポールなど4カ国を訪問。第3回では国交正常化から初の中国訪問を果たし、やがてタイ、マレーシア、ベトナム、パラオ、韓国、モンゴルなど東南アジア各地に拡大し、延べ 200 以上の国・地域に及びました。
 さらに洋大が第 10 回目を迎えた昭和 55年、坂井知事の“近畿はひとつ”という呼びかけのもと、「近畿青年洋上大学」が誕生しました。第1回目は兵庫県洋大と合同で実施され、近畿2府6県から 426 人の青年が参加。また、同年には参加対象者を県民各層に広げた「ひょうご県民の船」事業をスタートさせました。
 洋大は昭和 56 年に「兵庫県農業青年の船」、57 年には「兵庫県商工青年の船」と一時衣替えするも、62 年に再び洋大として復活し、その年は海外への船旅が4事業まで膨らみ、洋大ブームに沸きました。


 しかし翌々年、中国の天安門事件の影響ですべての船事業が中止になり、洋大は平成2年度から「ひょうご県民交流の船」事業に併設され、3世代交流のリーダーとして活動するとともに、各地の青年交流に貢献しました。その後、21 年度の第 32 回まで実施されましたが、23 年度からは移動手段を飛行機に変えて「兵庫県青年洋上大学海外養成塾」として再始動しました。

洋大同窓会を設立 会員数は1万人以上

 沖縄の本土復帰を目前にした昭和 47 年、洋大生を中心とした本県の青年らが沖縄に青少年施設を贈ろうと提唱し、「兵庫・沖縄友愛募金運動」を開始。約1億9094 万円の募金を集め、昭和 50 年に「沖縄・兵庫友愛スポーツセンター」を那覇市内に整備しました。
 また、第1回洋大が実施された後、約 200 人の参加学生らによって昭和47 年5月、「兵庫県青年洋上大学同窓会」が設立されました。現在の会員数は1万人を超えています。