兵庫・沖縄青年リーダー交流事業

兵庫・沖縄青年リーダー交流事業

兵庫と沖縄は、古くから深い縁に結ばれています。太平洋戦争の沖縄戦では多くの兵庫県出身の戦没者を出し、また沖縄県民から心の柱と慕われ、壮烈な最期を遂げた島田知事も兵庫県出身でした。兵庫県の青年たちから、この深い縁に結ばれた沖縄県の人々と苦楽を共にし、心のふれあいを深め、お互いに励まし合おうという素朴な願いが生まれ、この願いは県民の共感と参加を得て、全県的な友愛運動にまで発展しました。

昭和47年11月、沖縄本土復帰の年、坂井、屋良両知事が出席して、兵庫・沖縄友愛提携調印式が行われ、両県の友情が確認されました。この友愛提携に基づく友愛運動の一環として、両県の青年が郷土の歴史や文化の交流を通して友愛の絆を深め、ふるさとへの誇りと愛着を育むとともに、郷土の発展に寄与するリーダーを養成することを目的に、昭和 48 年から兵庫・沖縄青年リーダー交流事業が毎年行われています。

活動の紹介

兵庫・沖縄友愛運動の一環として、両県の青年が郷土の歴史や文化の交流を通して友愛の絆を深め、ふるさとへの誇りと愛着を育むとともに、郷土の発展に寄与するリーダーを養成します。

開催時期

  • 8月・沖縄県(3泊4日)
  • 2月・兵庫県(3泊4日)

参加対象

県内に在住・在学・在勤の18歳~40歳の青年

参加人員

各15名(兵庫の青年) 

最新のお知らせ

事業の歩み

 提携の後、沖縄に青少年施設を贈るための友愛募金運動が活発になり、沖縄を深く理解するための沖縄展の開催、友愛の船の派遣をはじめ、 数々の事業や交流が行われました。そして友愛 募金が見事に実を結び、沖縄・兵庫友愛ス ポーツセンターが完成、昭和 50 年にこの 友愛施設を贈呈することができました。 

沖縄の小中学生を兵庫に招く新たな交流も開始

これまで 4000 人を超える兵庫の青年が 沖縄の青年と交流しており、夏は沖縄で平和学習、海洋研修を中心に実施し、冬は兵 庫で、防災研修、雪上活動などを行い、両県の異なる歴史や文化の体験活動を通して 友愛の絆を深めています。 

平成 24 年には、兵庫・沖縄友愛提携 40 周年記念シンポジウム、27 年には、兵庫・ 沖縄友愛戦後 70 年記念フォーラムが開催されるなど、両県の交流は続き、友愛の絆をますます深めています。
さらに、平成 28 年からは、友愛交流を さらに発展させるため、沖縄県の小中学生 が兵庫県を訪れ、郷土芸能体験や歴史・文 化学習などの体験活動を行うこととなり、 兵庫県の小中学生が出迎え、交流を行って います。 

平成 29 年には、兵庫・沖縄友愛交流事業において、本部のスタッフと協力し、沖 縄青年を迎える事業の企画・運営をサポー トする「沖縄青年迎える隊」を結成し、兵 庫県の青年が、おもてなしの心で、兵庫の 魅力を学習し発信することを通じて、青年 自身の成長につなげています。 

「創立50周年記念誌」より)