ひょうご青少年憲章

 いま、私たちは暮らしや社会のあり方が大きく移り変わる転換の時代にありますが、先の阪神・淡路大震災は、人と社会に何が必要なのかを改めて教えてくれました。
 私たちは、これまでの自分の生き方を省みて人問生活の基本に立ち返り、自らを尊ぶと同時に、家庭や地域や国、そしてかけがえのない地球に生きる人問としてひょうこの明日を担う青少年とともに自信と夢と勇気をもって21世紀を築いていくことを誓い、この憲章を定めます。

1 自分を大切にし、自らを律し、行いに責任をもって生きていこう

 自ら考え、自ら判断し、自らを律していく自律性は、人間の本質に属します。そこで人は、おのおの自らを尊重し自信と誇りをもつとともに、権利や自由だけではなしに、それらと不可欠に結ぶ義務や責任も果たしていくことが欠かせません。

3 人の痛みや喜びを感じあえる心をもって生きていこう

 人間関係には、利害にもとづく合理的な関係と、それを越えた心のかよいあいがあり、温かい人間関係を生みだすのは後者です。そこで、人間的なぬくもりのある社会関係が形成されていくには、どうしても共感や思いやり、あるいは友愛の心が育まれていくのでなければなりません。そうでなければ、人間関係は合理性のみを追求するものとなり、人間的なぬくもりは消えていくことになるでしょう。

5 自然を愛し、生命を尊び、みえない世界にも襟を正して生きていこう 

古来、私たちの祖先は、美しくも厳しい自然を畏敬の念をもって見つめ、その営みに自らの生活をあわせながらひたむきに生きてきました。しかし急速な科学技術の発達や経済の発展の中で人知と人力に対する過信が生じ、自分と自分を取り巻く世界に対する敬虔さといったものが失われ、人・社会・自然の調和は崩されてきました。私たちは、今一度、人間生活の基本にかえり、自分たちの暮らしや生き方を見直していくことが大切でしょう。

2 ふれあいを深め、正義感をもち、社会を担う一人として生きていこう 

人間は社会的な存在であり、人々の協力・協働によって暮らしを営んでいます。人と人とのふれあいを深め、社会の基本的なルールを守り、社会の構成員としての役割を担っていくことが望まれます。

4 多様な人々の存在を受け入れ、ともに支えあって生きていこう 

社会は、自分と異なる立場にあったり、様々な価値観をもった人々で成り立っています。社会の急速な変化のなかで、価値観やライフスタイルの多様化が進み、人・モノ・情報などの地球規模での交流も加速しています。このような状況のなかで、調和ある共生社会を構築するためには、人々が互いの違いを認め合い、尊重しあうことが不可欠です。

6 先人に学び、明日に夢をえがき、勇気を持って未来を拓いていこう

理想や夢を抱き、その現実に向けて努力することは、人間だけに備わった特性であり、人や社会のありようを決定する基礎となります。21世紀がどのような社会となるか、また、各自の生き方がどのようなものになるかは、私たち一人ひとりが何を理想とし、どう行動していくかにかかっています。  私たち大人が、“こころの豊かさ”を大切にしながら、自信と誇りをもって生活していくとき、子どもたちも温かい思いやりの心や明日をたくましく切り拓く力を身につけて、勇気をもって希望に満ちた未来へ大きく羽ばたいていけるようになることでしょう。  こうした期待と願いを込めて結びの条文としています。

(公財)兵庫県青少年本部